どんな受験でも同じですが、中学受験でも志望校対策は重要です。
それは模試での判定が出る/出ないという事ではありません。
志望校対策とは、偏差値を高める事ではありません
ただ判定を見るだけなら、適当に偏差値の高そうな学校を指定すればいいと言う話になってしまします。
ですが、受験はランクが高い中学校で良い判定が出たら、何処でも合格できるといった簡単な話ではありません。
偏差値で輪切りして、
「模試の結果が良かったから、1ランク上の学校にしよう」
「模試の結果が悪かったから、1ランク下の学校にしよう」
これではいけません。
「入りたい学校に行こう」
これが一番大事です。 模試を受けるたびに志望校を変えていては、成功はおぼつきません。
中学校の違いとは、レベルの違いではありません
そもそも、受験では具体的な対策が必要です。
各学校には特色があり、それに合わせて入試問題の傾向・内容も変わってきます。
理科教育に重点を置いた学校と英語教育に重点を置いた学校では、当然求める生徒像も違います。
それは試験問題の違いとなって現れます。
ランクが上の学校が下の学校に対して「上位互換」という訳では無いのです。
偏差値だけを見て輪切りして、「上を狙おう」として学校の特色を無視すれば、たとえ合格できても子供が望むものと違うコースへ向かってしまい兼ねませんし、なにより「不合格」という最悪な結果すら起きます。
「1ランク下げたから大丈夫」と油断していたら、全然勉強していなかった予想外の試験問題ばかり出題されて、不合格になる事もあるのです。
そしてこのことは、「志望校対策」が重要である事を示しています。
志望校によって、やるべき学習の中身が変わってくるのです。
志望校は早く決めよう
そういう意味では、6年生になる前に志望校を決定するスケジュール感で臨むべきです。
実践会に寄せられた感想・ご意見でも、
「6年生の夏休みが終わってから偏差値を見て志望校を決めたけど、結局第1志望には合格できなかった。」
という声があります。
その方々のお子さんが、特別成績が伸び悩んだわけではありません。
偏差値だけで見るなら、十分な学力を身に付けたのですが、第1志望の中学校の入試問題に合わせた対策をする時間が足りなかったのです。
大学受験の経験のある親御さんなら、過去問の問題集で勉強した経験があるかも知れません。
大学が違えば、たとえ同じ文系大学であっても、過去問の傾向が違っていた事は、お気づきかと思います。
中学受験でも同じなのです。
秋になってから慌てて過去問に当たっても、遅いのです。
そして何よりお子様自身のモチベーションが違って来ます。
「中学受験に合格しよう!」
ではなく
「**中学に入学する!」
具体的な目標があるほうが、勉強にも身が入ります。
6年生になってからのラストスパートの効率が全く違うのです。
まとめ
志望校対策は短期間で行えるものではありません。
志望校ごとに違う勉強が必要になり、これは合否を決める重要な要素です。
そして何より、志望校が決まっていないと、志望校対策自体行えないのです。