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過去問分析を仕上げましょう!
志望校の過去問が発刊されたら直ちに購入して、実践会の志望校対策の要領で分析を済ませてください。入試に何が出題されるかを予測するためではありません。何を学習しないで時間を捻出するかが狙いです。仮に何が出題されるかという心理が働くと、結局全部やらなければならないという最悪の結果になります。
実は多くの受験生がこの罠にはまり、合格の機会を逃がしています。実践会では特にこうした残念な事例を撲滅するために活動を始めました。その結果、模試の偏差値よりも7~10ポイント上のレベルの学校に合格しています。
最初に学習しない分野を炙り出しましょう。ここが出発点です。出ない分野を炙り出したら、残った分野からの出題が濃厚です。
その中で、特に自分が苦手な科目、あるいは分野をマスターすれば自動的に合格はやってきます。この方程式をしっかり頭に叩き込んでください。
ところが誘惑に負けてあれもこれも手を出したら時間切れで負けます。
能力が問題ではありません。時間との戦いに負けるのです。苦手な分野は問題集等を活用して類似問題をしっかり解いておきましょう。入試本番で解けるように仕上げることです。
問題は塾のテキスト、模試、過去問等があれば十分です。3冊の問題集に手を出すより、1冊を繰り返しやることがポイントです。ここでもあれもこれも学習は絶対に止めましょう。
次に参考書と問題集の使い方について補足しておきます。
日常使うのは問題集です。参考書は解法が分からないときに調べるためのものです。参考書をすべて読み、理解する必要はありません。
問題集も分厚いものを全部やる必要はありません。志望校に出そうで、自分が苦手な分野に絞って解きます。せっかく買ったから全部やろう、この発想は今すぐに改めてください。無駄な時間を使ってはいけません。
過去問分析は、合格戦略マニュアルや志望校対策マニュアルを参考にしてください。各分野の配点や出題頻度、出題の周期性、連続出題等を考慮して判断してください。
志望校により出題の傾向には特徴があります。毎年満遍なく出題されることはありません。何かしらのその学校のポリシーが反映されます。
2025年の出題は!
2025年の入試の傾向をピンポイントで想定しておきます。
1.算数
算数は、四則計算と図形は鉄則です。続いて場合分けや、規則性などの出題頻度が上がっています。代数分野は志望校別の固有の傾向があるので、こちらは別途分析して対策を講じてください。
特にITやDXを意識したいわゆる高校や大学で習う確率や統計に近い分野の出題が目立ちます。これが場合分けや規則性、順列などの分野です。特に上位校ほどこの傾向は高まっています。
そしてもっとも得点源にしたいのが図形です。図形はほぼどの学校でも出題されます。つまり学習して損がない分野です。これを攻略しない手はありません。
特に平面図形で差がつきます。
平面図形はいわゆる補助線をひいたりしないと解けない問題が増えています。志望校の過去問を分析して、図形の出題の特徴やクセを掴んでおきましょう。
ここは重要です。ここは絶対にマスターしなければなりません。算数については四則計算、図形、代数が1問解ければ合格最低ラインに近づきます。大問は5~6問出題される学校が多いので、まず大問3つで得点を稼ぐことを目指しましょう。
試験時間を考慮すると大問1問は捨てる作戦でも構いません。100点を目指す必要はありません。
2.理科
環境問題、宇宙開発、異常気象などなどテーマは盛沢山です。
キーワードは脱二酸化炭素、水素エネルギー、リチウムイオン電池などから類推すると、気体のテーマは要注意です。環境に関係なく気体という切り口で出題される可能性があります。
特に上位校は流行りの切り口では出題してきません。従って二酸化炭素や水素の特徴やどのような化学反応で生成するかも理解しておきましょう。
宇宙開発では、月や火星はマークしてください。目的や何を研究しているかは理解しておきましょう。また太陽に関する出題も要注意です。
気象分野では異常気象は要注意です。特に台風や前線のメカニズムは基本中の基本です。昨年に続き線状降水帯にも注意しましょう。大きな地震が世界で起きています。地震も要注意の分野です。特に過去に地震の出題があった学校はマークしておきましょう。
物理の領域は何と言っても力学と電気です。両方あるいはどちらかが必ず出題されるはずです。出題の周期性や頻度を分析して場合によっては、いずれかに的を絞って学習しても良いです。
とにかく無駄な学習をしないことです。
3.社会
為替や気象変動、国家間のリスクが私たちの生活や経済に大きな影響が出ています。季節により野菜の価格が高騰したりします。特に野菜の産地には気をつけましょう。
為替の影響や、資源関係の動向、関連する国の補助施策も把握しておくことです。特に為替の変動がどうして私たちの生活に影響があるのか、本質をつかんでおきましょう。
また地理や歴史を総合する長文問題も少しずつ増えてきています。問題の難易度は特別高いということではありませんが、受験生には難しく感じるようです。
長文問題の学校を受ける方は、あらかじめ慣れておきましょう。難しいわけではないので、落ち着けばほぼ正解に至る問題です。
長文問題=難しい問題、という思考回路は捨てましょう。
志望校の過去問分析は今月の早い時期に終わらせましょう。夏休みまであと1ヶ月少しです。塾の授業もここまでがいわゆるカリキュラムで、これ以降はいわゆる実践的な授業へと移ります。いわゆる入試を強く意識した授業です。
過去の入試問題を授業で扱う機会も増えてきます。
従って夏休み以降は、授業についていけなくなるともう挽回の機会はないと考えてください。つまり志望校のランクダウンを宣告されることになります。これは毎年起こっている悲劇です。
慌てないように十分注意しておいてください。
夏休みの後半から第1志望校の過去問から順番に解き始めます。最初は半分もできません。それでもかまいません。とにかく本番の形式に慣れることです。
慣れていないから恐怖感に襲われます。慣れていれば冷静に対応できるので、正答率が高まります。焦ってやっていては決して好ましい結果はやってきません。
平常心を推奨していますが、これをぜひ目指していただきたいと思います。
最後に国語
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実践会 入試対策チーム